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緑 de つながる通信_メンバー発信、あれこれ♡1-6

「汎花(ハンナ) 日々雑感」(第6回)

自然界の法則
ボランティア・ガーデナー 松原 咲子

ベランダ園芸から市民花壇へ移行した1つのきっかけは、環境問題への関心でした。特に生ゴミの堆肥化は、マンションベランダでは難しく、様々なバケツを購入しては何度挫折したことでしょう。大雑把でめんどくさがりの私は先ずぼかし作り(注)で挫折してしまうのです。

あるときネットサーフィンしていたら、東京農大の先生が、畑に浅い溝を掘って、次々に埋めるだけでもOKと書かれていたので、花壇の奥でやってみました。浅い溝はすぐにいっぱいになってしまうので、30センチほどの穴を掘って花柄ゴミと一緒に埋めています。これで良い堆肥が出来るわけではないのでしょうが、コチコチの山土はどんどん柔らかくなってきました。

微生物には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌があり、その比は1:1:8だそうです。それは、働き蟻と、怠け蟻と、普通の蟻の比率と全く同じで、そこから働き蟻と怠け蟻を除いても、また同じ比率で誕生するという実験結果もあるそうです。

私はこの1:1:8の比率が、自然界の法則で、人間関係にも当てはまるような気がしています。そう思って周りを見渡せば、大好きな人も、いやな人も、すべてが将棋の駒のように、自分の人生にとって必要不可欠な存在なのだなあと、ちょっぴり優しい気持になれるのです。

注:ぼかしは、有機質肥料を菌などの力を借りて発酵させたもの

 

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花便り
(花の栽培、写真:全て筆者)