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緑 de つながる通信_メンバー発信、あれこれ♡1-7

「汎花(ハンナ) 日々雑感」(第7回)

絆の世界
ボランティア・ガーデナー 松原 咲子

お花はその原産国を調べれば、おおよその育て方がわかります。太陽、水、温度、肥料、土の酸度など、それぞれ好みがあるので、多様な育て方を工夫していくことが、苦労とともに楽しみとなります。それは子育てにも似ていて「こんな花を咲かせよう」より、「どんな花が咲くのかなあ」と、待つ姿勢のほうが、気楽で面白いです。

娘が大好きな「星の王子様」の中で、狐が王子様に言います。「飼いならしたことしか学べないんだよ。バラのために費やした分だけ、バラは君にとって大事なんだ。飼いならしたものには、いつだって君は責任がある」。飼いならすー絆を作るーことによって、責任が喜びへと導かれ、どんな花でも、自分にとって世界でたった一つの花になるのです。

大きなイベント花展や、有名なバラ園などの、見事な花を見に行くよりも、自分の育てた花を見ているほうが、しあわせという気持になれば、あなたはもう立派なガーデナー、つまり、不思議な絆の世界にはまってしまったのです。

 

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花便り
(花の栽培、写真:全て筆者)