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緑 de つながる通信_メンバー発信、あれこれ♡ 1-9

「汎花(ハンナ) 日々雑感」(第9回)

いのちの不思議
ボランティア・ガーデナー 松原 咲子

岩石や鉱物に含まれるミネラルの研究をされている、川田薫博士は、断崖絶壁に生い茂る松の木を見て、土が無くても岩場の影に根を下ろし、根酸のようなものを出して、岩を溶かし、自分の成長に必要な養分を吸収していることを、直感されたそうです。

その後の研究の結果、直感が正しかったことがわかり、植物にも作物にも個性があり、同じ種類であっても、1本1本違うということ、植物にも心があるということに気付かれたそうです。

先日、本屋さんで、「雑草とともにバラを育てる」という表題に惹かれてパラパラめくっていたら、土の中での雑草の根っこの役割が詳しく書かれていて、草抜きの好きな私には、目からうろこでした。

雑草はお花のための養分や水分を横取りするものとばかり思っていたのですが、いったん自分の中に取り込んだものを、根っこ同士を通じて花達に与えているのだそうです。自然界の大きな循環システムが、想像以上の意思を持って動いていることに、改めて感動し、また敬服しました。。。

ということで、今年のミニバラ園は、見苦しくない程度に雑草を残し、虫や病気がどの程度減るか、観察してみようと楽しみにしています。特にマメ科の雑草が土作りにも、いちばんいいそうです。


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花便り

花の栽培、写真:全て筆者


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